新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
昨年のブログを見ていると、1月に開店しました東京支店の事や、東京の初市の事、
あとは『業界にととって分岐点になる1年』というようなことを書いています。
2月の初めのブログでは、昨年のテーマ『選択と集中』というものを書いていました。
昨年は『選択と集中』というスローガンのもと、1年間取り組みました。
反省すると、選択しきれなかったこと、集中しきれなかったことがありました。
今年も引き続き、もう一段高いレベルでの『選択と集中』をやっていきたいと思っています。
昨年流行りました「断捨離」は、大きな意味で言うと『選択』だと思います。
それを踏まえて、今年は『守破離』をテーマに1年間取り組みたいと考えています。
以下、調べたものを私たちに置き換えて、記しました。
伝統を受け継ぐ者にとって忘れてはならない教えが『守破離』。
『守』とは、先人の技術、伝統を忠実に守り、それから外れることのないよう精進して身につけること。
『破』とは、現在まで培ってきた技術、伝統から一歩進めて、いろいろな分野から、考えや技を取り入れ、
今までのものにこだわりすぎず、さらに技術、伝統を発展させていくこと。
『離』とは、破からさらに進化して、守にとらわれず、破も意識せず、新しい世界を拓き、独自のものを
生み出すこと。
この『守破離』を紐解くと、
『守』は、今までの京鹿の子絞の技術、伝統を守っていくこと。
今まで通り、絞りの伝統を守り、作り、世に出すことなので、これは取り組みやすい。
『破』の解釈ですが、私の中では、今やっています、ブログやtwitterを駆使した、
絞りや会社のアピールをもっと頑張ることです。
アナログからデジタルへ。昨年がある意味、自分の中でデジタル元年でした(笑)
会社のブランディング化が主になりますが、今までの伝達手法をより『破』ることを思っています。
『離』は、京鹿の子絞を未来へ残すために、職人を養成出来ないかなと考えています。
極論をいいますと、現在の職人の技術を、新しい人へ伝達できないか、すなわち技術を『離』すことです。
職人の高齢化により、未来への技術の継承が難しくなってきました。
組合はじめ私たちは職人を養成することを後回しにしてきました。今の職人さんを大切にすることに必死で、
未来のことまでは手が回らなかった。仕事が少ない中、どちらかというとタブーの領域の話です。
現在と未来の両輪で取り組むことが、『京鹿の子絞』を産業として残すことになると思います。
これは組合を通じた事業になりますが、まず一歩、ぜひ実現したいです。
かなり拡大解釈の『守破離』になりましたが、ここを必死で取り組むことが、今年1年の課題です。
昨年の『選択と集中』の上に、今年の『守破離』。
この2つが出来れば、いい形で1年間乗り切れるのではないかと考えます。
今年もたいへんな1年であるのには違いないですが、チャンスの1年だとも言えます。
引き続き、大きな分岐点の1年でもあります。
景気が悪い、売れない等の言葉は聞き飽きました(笑)
今年の干支はうさぎ。うさぎは飛ぶ、跳ねる。飛躍、跳躍の年です。
なんとか良い1年にしたいものですね。
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