社長日記

2019年年頭所感

本日1月4日、藤井絞の2019年はスタートしました。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。昨年の世相を表す漢字は「災」でしたが、きもの業界に取りましても、はれのひ事件に始まり、きものの実需時期の秋はたびたび台風に見舞われ、あまり良い状況にはなかったと思います。弊社に関しましても、後半の動きがあまり良くなく、残念ながら苦戦で年末を迎えました。そのような中でも、InstagramをはじめとしたSNSの反応は年々よくなってきていて、商いの流れの変化を感じています。そのことを鑑みて、今年のスローガンは【変化を進化へ】と致します。

今年は元号も変わり、消費税も変わる節目の年です。また来年の東京オリンピックを見据え、急ピッチで様々な変化が生じてくるでしょう。世の中の変化は益々目まぐるしく、それに対応していかねばなりません。変化をどのように捉えるかで随分と違いが出てきます。前向きに捉えると、変化はある意味チャンスです。新たな気持ちになったり、リセット出来たり、考えや方法を変えるきっかけになります。捉え方、見方でいかようにもなります。そしてそれからどうするかなのですが・・・

藤井絞に関して言えば、今年大きく2つの変化があります。まず1つ目ですが、年度末の3月末をもちまして、父である会長が完全に引退します。それに伴い、社長である私の仕事の内容や方法を変えていく必要が出てきました。今までのように出張する機会は少なくなる傾向になっていくと思います。ですのでこれからは、今まで以上に社員が働きやすい環境作りをすることと、そして商品がお客様に伝わりやすい方法を模索し、販売がスムーズにいく後方支援が大きな仕事の柱になります。その為、あまりしていない動画配信には挑戦したいなと考えています。2つ目は、新卒の女性社員が入ってきます。御縁があり、年末に急遽決めたのですが、藤井絞の新しいカラーになるおもしろい人材だと期待しています。若いこと、知らないことを武器として、藤井絞を盛り上げていって欲しいと思います。新人ブログなども出来ればと思っていますので、楽しみにしておいて下さい。動画やブログを通じ、昨年のスローガンであった『ブランディング』をもっと推し進めることが、藤井絞の進化に繋がるのではないでしょうか。

あと、毎年のように書いている事なのですが、絞り職人の育成に取り組みたいと考えています。実は昨年、長い間弊社の仕事をして下さってた職人さんが数名、ご高齢の為に廃業されました。ついに来たかという現実と、もう出来ない技術があることの無念さを痛感した1年でした。今年はその轍を踏まないよう、技術継承に取り掛かる年にしないとなりません。現状、もう間に合わない時期に差し掛かってきています。そこを打開し『京鹿の子絞り』の未来を創る足掛かりの1年としたいと考えています。その為には仕事に魅力を感じてもらい、且つ生計が成り立つ仕組み作りが急務です。昨年発表しました木綿のきものや、従来からの浴衣の仕事をきっかけとし、たくさん仕事をしてもらえる環境を整えること。数をこなすことで仕事を覚え、それを絹に展開していく流れです。京鹿の子絞りの真髄は、あくまでも絹に施す技法ですので、最終そこへたどり着く過程の仕事をたくさん創ることが、新しい職人さんを育てる土壌になると考えています。正絹のきもの→浴衣や木綿のきものは、単に高いものから安いものを作るということだけでなく、新しい市場を創造し、沢山の仕事を創り、新しい職人さんを育てることにも繋がります。近年の浴衣のヒットにより、結果そのイメージが出来上がったのですが、今年はそのチャンスを活かしたいと思っています。

最後に、近江商人の商売の教えで【三方良し】の精神、《売り手良し、買い手良し、世間良し》があるのですが、ここに《作り手良し》を加えた【四方良し】の会社にしていくことが目標です。近年のきもの業界を取り巻く状況は残念ながら良いとは言えず、特にものが無くなってきて商売が成り立たない時代に差し掛かっています。ですので、作り手がもっともっと重宝される時代に必ずなります。その為、様々な業態が変化していきます。職人、メーカー、流通、小売、立場は違えども、一緒になったり、協業したり、統合したり、変化は日々起こっています。自分の会社はどう生きていくのか、しっかり考え決断し、変化を進化へ変える取組みがより大切になっていくでしょう。作り手を大切にし、わかりやすい流通形態にしていく時代にせざるを得ません。【変化を進化へ】していくことこそが、藤井絞の生命線になる大事な1年になります。

今年はどのような年になるでしょうか。私は亥年の年男なのですが、年齢上『猪突猛進』で進める最後の廻り年になると思います。ですので、なんとか良い年にすべく頑張る所存です。

今年もご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

藤井絞株式会社   藤井 浩一

 

コメント

    • 飯塚康二
    • 2019.01.09 11:33am

    年頭の所感、読ませて頂きました❗️
    素晴らしい思いに、共感します。

    メーカーも小売も立場は同じです。
    小売は、物を生かす「くりまわし」の仕立てができる和裁職人の育成と、技術継承を急務と考えております。

    また、きものを買う方=きもの好きですので、感性の高いものづくりを期待します。

    変化を進化へ、
    坂本屋もチャレンジします❗️
    今年もよろしくお願いいたします。

      • FujiiKoichi
      • 2019.02.22 1:27pm

      いつもたいへんお世話になりありがとうございます。コメントを今確認致しました。たいへん遅くなり申し訳ございません。嬉しいお言葉、身が引き締まる思いです。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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