お知らせ

2021年年頭所感

新年明けましておめでとうございます。旧年中はたいへんお世話になり、ありがとうございました。本年も変わらぬご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

今年の年賀状

今年の年賀状

2021年、藤井絞は明日5日より始業しておりますが、一足先にブログをアップ致しました。例年、平日なら4日に年始挨拶回り、挨拶をお受けするのですが、コロナ禍の為、中止とさせて頂きました。年末年始と新型コロナウィルスの陽性者が一気に増え、より強い自粛要請が求められる状況になりましたので、良い判断だったと思っています。新年にはなりましたが、お祭りムードのようなものは何も感じることが出来ず、何か淡々とした新年でした。そんな中でしたが、嬉しいことにきもの業界誌の新年号に取り上げて頂きましたので、その記事を添付致します。一つは「月刊ステイタスマーケティング」と、もう一つは「月刊アレコレ」に掲載されたものです。

月刊ステータスマーケティングの新春トップインタビューにて

月刊ステータスマーケティングの新春トップインタビューにて

「月刊アレコレ」のきもの男子にて

「月刊アレコレ」のきもの男子にて

年末のブログにより、いろいろと振り返りはしましたが、結果「あきらめない」ことにより好転したことが多くあり、挑戦出来た年でした。起こってしまったものをしっかり受け止め、その上で出来る事を考える、最善を尽くすというように努めました。今出来る方法で、そして新しい方法でお客様にアプローチする術も得ました。リモート接客や商品紹介などは、直接会わずとも出来る方法なので、今後も続けて行きます。ご要望のある方は、呉服店様を通じ、ご連絡下さいませ。お待ちしております。

新型コロナウィルスにより、当たり前のことが出来なくなり、変化を求められるようになりました。そして劇的な変化に対応していかないと、どんどん疲弊していく状況に追い込まれる、とても厳しく難しい時代になりました。今までと同じ考え、行動では乗り越えられない難局です。それを踏まえ、藤井絞の今年のスローガンは【常識にとらわれない創造を】と致します。

きもの業界を取り巻く環境は、冠婚葬祭や成人式の中止、きものイベントの中止など、きものを着る機会の減少により、購買理由や意欲も減少しています。至極当然のことで、コロナ禍の中、残念ながら、きものは不要不急のものと言えます。それでも欲しい、着たいと思って頂く方はまだまだいらっしゃいます。特にリモートワークなどで、お家できものを着る方が増え、各種SNSでは、毎日のように着姿をアップされています。Instagramでは「おうちきもの」「おうちできもの」「デーコちうお」などの#タグで検索してみて下さい。では、そういう方々にアプローチする方法は、どのようなものになるのでしょうか。今までと同じようにの展示会は開催しにくいですし、会いに行くことも憚られます。ですので、これまで以上にSNSを中心としたインターネットでの発信が、大きく影響していきます。対面ではない商品紹介をより洗練させて、取り組みます。特に2月初めは「浴衣」の発表会もありますので、新しい発信を試してみたいと思っています。

年末のブログで添付しました「藤井絞の取組み」の中で書いています『BtoBECサイト構築』は、昨年出来ませんでしたので、4月の来年度に向けての課題としてあります。呉服店様とのオンラインでの商品照会により、ピンポイントで商品の選定が出来たり、消費者の皆様へ角度の高い商品提案も可能になるという、画期的なシステムです。新作情報や商品の製作動画配信、商品画像の共有、ブログの配信などをご覧頂く予定です。有料会員にはなりますが、たいへん便利でコロナ禍に対応した新しいシステムにしようと考えています。呉服店の皆様、詳細決まりましたらご案内致しますので、是非ご検討下さいませ。

今年のスローガン【常識にとらわれない創造を】ということでは、今年は様々なコラボ展示会を企画していきます。まず東京初市は例年通りですので、その案内状をご覧下さい。

東京初市案内状

東京初市案内状

そして、その次の週「東京浴衣ウィーク」の112()から14()までの3日間、東京人形町にあります、浴衣メーカーの雄「三勝」様にて、『浴衣合同展』を初めて開催致します。木村株式会社様とも合同なので、3社合同展となります。「東京浴衣ウィーク」にしっかりと当てた時期、又たいへん良い立地にある場所で開催出来ることは、大きな可能性を感じています。お互い浴衣メインで発表しますので、競合や選択もあり、普通はしないと思います。しかし、昨年のコロナ禍による浴衣需要の減退が大きく、同じ方法で発表してもなかなか難しいので、ひとつの挑戦として取り組みます。その案内状です。

東京・京都の浴衣合同展

東京・京都の浴衣合同展

今回のテーマは【リベンジ浴衣】です。コロナ禍で自粛が続いた分、消費に跳ね返った「リベンジ消費」を模しました。これは同業の方で、昨年売れなかった分、2年分販売出来るんじゃないかなという考えを仰った方がいまして、前向きで素敵な考えだなと思い、期待も込めて【リベンジ浴衣】というテーマに致しました。

そして案内状にありますよう、京都2月の浴衣展も弊社にて「三勝」様とご一緒することになりました。これは、昨年12月に弊社にて、5社合同で開催しました『きもの道楽展in京町家』がヒントになりました。お互いの相乗効果で、お客様の往来が多くなり、新しいお取引や未来に向けたお話しなどがあり、非常に良い流れを感じたことが今回の開催の決断となりました。常識にとらわれていたら、この発想はなかったですし、思いついても出来なかったことです。様々な可能性を探り、お互いに協力し、自分の会社だけでは生み出せない相乗効果を狙っています。結果はどうなるかわかりませんが、コロナ禍だからこそ生まれた企画なので、しっかり取り組みます。

この2月の合同展をはじめ、今年は様々な会社と一緒に展示会が出来ればと考え、会社の一部をリフォーム致しました。会議などではずっと使っていた和室二間、約20畳なのですが、照明が暗く、商品を展示するのには向かないスペースでした。今回、照明を付け替え、スポットライトを入れ、たいへん使いやすくなったと思いますので、ご興味のある方は是非お声がけ下さいませ。

【常識にとらわれない創造を】していくことが、これからも続けられる、将来的に残れると思っています。今までがこうだったからとか、常識的にはこうでしょうとか、定石ではこういう方法とかは、通用しない世の中になりました。

昨年発表しました「はごろ木綿」も木綿の常識を打ち破ったからこそ、受け入れられているのだと感じます。絹のような見え方、着心地、木綿の手軽さ、扱いやすさが同居するという、画期的な商品であることが価値であるのだと思います。今までの常識では考えられない、定石を疑ってかかるとは言い過ぎかもですが、あの将棋の藤井聡太二冠もテレビのインタビューでそのように話されていました。定石、当たり前と言われている手の先に、掘り下げてみるともっと光る手があるようなお話しでした。レベルは全然違いますが、無い知恵を絞って、様々な挑戦をして行ければと思っています。

あまり詳しくないですが、昨年12月22日を機に「地」の時代から「風」の時代へ変わったと言われています。これからはオリジナリティ、センス、情報、波長といった、目に見えないものが重要視されるようになるそうです。そして、自分が好きなこと、自分の特異性を表現していくことが時代にフィットするための鍵だそうで、逆に、周りに批判されたくない、周りに認めてもらいたい、そういう他人軸の自己評価は風の時代に適していませんとのこと。そういう「風」の時代ですが、私に向いているんじゃないかなと勝手に思っています。何にしましても、変化が大きいのは間違いないので、しっかり見極めて乗り越えていきたいです。

新型コロナウィルスの1日も早い終息を願いながら、「ピンチをチャンスへ」変えるべく、【常識にとらわれない創造を】していきたいと思います。

本年も藤井絞を何卒よろしくお願い申し上げます。

藤井絞株式会社  藤井 浩一

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