iPadを購入して一ヶ月半ほど経ちますが、これがめちゃくちゃ便利!
当社の商品はもちろん、展示風景などはすぐにご覧いただけますので、
お客様にすぐに提案できます。
もちろん画像は指先で、大きく引き伸ばせますので、細部にわたって
お見せすることができます。
9月、10月の展示会中、フォトフレーム?のように画像がずっと変わって流れるように
してたのですが、注目度はすごかったです。
『これが噂のiPad?』や、『呉服屋ではじめて見た』とか、『便利やなあ』とか
商品そっちのけで(笑)食いついてくるお客様がいらっしゃいました。
世間では発売当初、よく売れてて買えないみたいな話しだったので、結構見たことが
ある人が多いと思っていたのに、逆に意外と見たことない人が多いことに驚きました。
そういうと実際、私も他の人が使っているところを見たことが無いんですよね(笑)
当社がお取引をさせてもらっている銀行は、近いうちに全営業の『800人』にこのiPadを
支給し、営業のツールとするとのことです。当社も少し考えてますが(笑)、うらやましいかぎりです。
先日、当社担当の営業の方でさえ、『iPad、初めて見ました』とおっしゃってたので、思っている
よりは全然普及してないなというかんじです。
一方、どちらかの百貨店の呉服売場では、着装イメージをiPadを使って見られるという取り組みを
している場面をテレビのニュースで見ました。
営業でノートPCに変わるツールが着実に現場で使われてきているなと思います。
ちなみに、iPhoneを持っている人に言わすと、iPhoneで充分やと聞くことが多いです。
ただ、画面が大きいのと、画面が360度回転しますので、見やすいことはこの上ないです。
うまく活用すると、イメージを伝えたり、別注をとったりするときに重宝はすると思います。
先日も書きましたが、きものはどこまで行ってもアナログの世界で、生地の質感とか発色、仕事の
極め細やかさなどは、現物でないとダメでしょう。
ただ、そこに至る入り口、イメージを伝えたりするには、これから必要なツールではないでしょうか。
先日、iPadを追撃するために、各電気メーカーが新製品を投入するとのニュースが流れました。
消費者にとっては、いろいろなメーカーのものを見て、比較して選べる時代です。
最先端技術はそういう意味でたいへんですね。常に変化、進化していく『日進月歩』。たいへんな競争社会です。
その意味では、きものは変化が少なく、進化も少なく、今となっては競争が少ない業界なので、
いい業種といえばいい業種かもしれません。
参入業者も少なく、一朝一夕では出来ない業種なので、ある意味閉鎖的です。
そこに安穏としていたことが、今たいへんになってきているのではないでしょうか。
話しが逸れましたが、きもの業界、アナログとデジタルの融合が一番遅れている業界でしょう。
アナログで済むところを無理にデジタルにしたり、アナログをおろそかにしてデジタルばかりに頼ってもダメでしょうが、
我々もデジタルを無視できない業界になってきました。
デジタルのいい面、悪い面をiPadを通じて感じている今日この頃です。