社長日記

2014年 年頭所感

藤井絞は本日6日より始動致しました。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

今年の2月で創業99年を迎えます。いよいよ100周年目の年頭に際し、今年の取り組み、目標を記します。

近年、きものを販売する環境が大きく変化し、特に消費者のニーズ、情報、購買の仕方などは、目まぐるしく変わって来ていると感じています。価格だけに飛び付くことが少なくなり、本当に欲しいもの、必要なもの、活きるものを手にされる傾向が強くなっていると思います。満足度の高いもの、より価値、質を問われる時代です。

そのような状況を踏まえ、今年の藤井絞の取り組みは、『変わる・変える』です。

以前にも増して消費者の方々と接する機会が劇的に増え、私達メーカーの立場で、求められる仕事、内容にも変化が出てきました。それは、『着物カーニバル』や『きものサローネ』などのイベント、そして各呉服店さまでの展示会を通じ、実感しています。元来、着物メーカーというものは、ものだけを作り、黒子に徹し、販売を依頼して成り立っている時代がありました。しかし、現在はものすごい情報化社会で、SNSを避けて通れない世の中です。これからは、弊社のきものをお取扱い頂く方々と共に藤井絞の「ファンづくり」をしないことには、未来はありません。そして、そういう取り組みに『変わる・変える』ということが、未来を創っていくことだと信じています。

具体的に言いますと、「売る」だけの展示会ではなく、知って頂き、ファンになって頂く会などを積極的に行うことや、メーカーとしてどのような作り方、考え方をしているかをSNSなどを通じ、興味を持って、分かって頂くことが大切だと考えています。ここ2年ほど、仲間や同志と交わることにより、人前で話す機会、依頼が本当に増えました。良い経験をさせて頂き、メーカーとしてこれからもっとやらなければならないことがあるなあと実感しております。残念ながら、呉服店さまに着物をお任せだけして売れていた時代は、もう終わっています。

弊社のファンの呉服店さまで、その顧客さまもそのお店のファン、弊社のファンの取り組みでないと、売れません。昨年からその傾向が顕著に出てきました。もっと言いますと、そのお店が藤井絞を扱っているということで人が動く、そんなメーカーを目指したいと思います。

『変わる・変える』。なかなか大変なことですが、まずは社内の意識を変えることからスタートします。

創業100年の老舗へ。素晴らしい未来があることを信じて。

藤井絞  藤井 浩一

 

 

 

 

コメント

この記事へのコメントはありません。

過去の投稿

TOP